プロフィール
 

officematsuura3

Author:officematsuura3
オフィス松浦HPへ

JR尼崎駅北側、徒歩5分のところで、カウンセリングおよびセラピーをおこなっている臨床心理士です。

住所:尼崎市潮江1-15-3
電話:06-6492-2388
携帯:090-3870-6101

詳しくは、ホームページをご覧ください。

 
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
 
 

スーザン・ソンタグ著・デイヴィッド・リーフ編・木幡和枝訳「こころは体につられて 下-日記とノート 1964-1980-」河出書房新社

 
2014/07/09(Wed) Category : 書評
アメリカを代表する批評家、スーザン・ソンタグ(1933-2004)の日記とノート(この本では、1969年から1980年までのもの)をご子息が編集した原著の翻訳本です。アメリカを代表する知識人の内面と肉声とプライベートを知ることができる貴重な文献です。スーザン・ソンタグは、ユダヤ系アメリカ人の女性で、この本では、宗教をめぐる論考がまずおもしろいです。また、当時のアメリカの知識人にはよくあるように、精神分析を受けていましたが、それについてふれたひとこともなるほど、と考えさせられました。それから、同性愛体験についての記述は迫力があり、臨床心理士として教えられることがあります。また、彼女は、ヨーロッパのみならず、中国や日本にも訪れており、日本についての彼女のコメントは、「近代化を経た封建的な社会」、「何もかも西欧と同じに見えるけど、本当のところ、とほうもなく違いは大きい」などとありますが、頻繁にニューヨークの寿司屋に通っていたり、日本の映画や文学にも、目を通しておられます。同時代の文化への目配りは、世界規模にひろく、また、同時代の知識人たちから、よく吸収しておられます。この本のいちばんよいところは、スーザン・ソンタグが引用したり、あるいはご自身で考えて書き残しておられることばが、含蓄のあるアフォリズムになっているところです。以下、私の気に入った文章を引用します。「徹底的なもののみが本当に面白いものになりうる」「考えながら生きよ、さもなくば、生きながら考えることになる」「偉大な作家たるものは:形容詞と句読点(リズム)について何もかも知っている 道義を踏まえた知性がある」「他人より優れた存在になろうとするんじゃない。自分自身よりもっと優れた存在になること」「曖昧さは、文学のみならず意識を軸にしたいかなる生き方にとっても、避けられない条件である」「頭の体操をするジムが私には必要」「偉大な詩には思想がある」「解決はない、問題がないのだから」「考えることは誇張することだ」「ベンヤミンは文芸評論家でも哲学者でもなく、無神論の神学者で、文化を対象にして錬金術の手腕を発揮している」「書いたものが引用される、それを期待するなら、自分が書くときは他者のものを引用しないことだ」「孤独は想像力をはるかに豊かにする、だから言語の豊かさも増す」「芸術の文脈で言えば、重要なことは、いかに終わるか、それにつきる」[多くの画家は老いてから最良の絵を描いた」「手仕事としての絵画」「意味の洪水のまっただ中に空っぽの部分を入れたい、とケージは望んでいる」「芸術作品を宗教的基準で判断する+審美的尺度で宗教を判断する、現在ある最良の尺度ふたつを適用することになる、と言えるかもしれない」「どんな党に入ることにも興味ない。左か右か、どっちかに自分を位置づけるいわれはない-というか、そうすべきだとは感じていない、私の言語はそういうものではないはず」「ヨーロッパの知識人にはタバスコとしての役割がある」「生まれてこの方、私は語りかけるべき知的なひとを探しつづけてきた」「良い聴き手:温かく、注意深く、知性的な身体的存在-どんな言葉よりも大切だ」「作家は運動選手と同じで、毎日『訓練』が必要」「文体は簡潔に、思考は厳密に、生きることには決然と」「その問題の解決策は、問題のなかに潜んでいる。問題と解答は別個、ばらばらのもの、というわけではない。問題を適切に理解すれば、それが解答になる」

オフィス松浦 ホームページ
HOME : 対人恐怖について : 不登校について : 鬱(うつ)のカウンセリング
 
Comment  |  Trackback
 
Home | Top ▲
 
検索フォーム
 
 
リンク
RSSリンクの表示
QRコード
 
QR