日々随想(127)
2015/07/31(Fri) Category : コラム
カウンセラーの仕事をやっていて、シンプルにうれしいと感じるのは、クライアントの方がよくなったと感じられるときです。ほんのちょっとでもクライアントの方がよくなったと感じられると、カウンセラーはうれしいものです。クライアントの方々はよくなられたら、普通一般、まあ、よろこばれます。これは、普通一般の人間関係でも同じことです。あるクライアントの方が、昔、好きだった女性がしあわせな結婚をして、妊娠しているのを知り、すっごく、最近、しあわせです、とおっしゃっていましたが、まあ、そんなもんだろうと思います。親しく深い人間関係において、相手がよろこんでいて、うれしがっていて、しあわせならば、じぶんもよろこぶし、うれしいし、しあわせになる。そういう良循環、家族療法の老大家である東豊さんのことばで言えば、P循環(ポジティブな循環ということです)を、家族、夫婦、友人、同僚などなどの人間関係でもてれば、まあ、それで、しあわせということになるでしょう。まあ、人間は、気分がよくて、気持ちがよかったら、それでしあわせです。私が何年か前に、正月に京都に妻の実家に帰省していて元旦に古い小さな映画館でフランス映画「最強のふたり」を観て、すっごく気分がよかった、すっごく気持ちよかったので、それ以来、私の日々の目標は、気持ちよく、一日一日を生きる、というきわめてシンプルな定義になりました。古代ギリシアにエピクロスという哲学者がいますが、おそらくエピクロスが言わんとした意味においての快楽主義というものは、そんなものだと思います。
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